ではシート防水編を挙げていこうと思います。
庇と大屋根は工程自体は変わらないので基本大屋根の工程で進めていきます。
まず既存下地にアンカーピンを打込んだ場合、引抜きによる抵抗値があるのかを試験します。検査場所としまして、建物の中央部・外周部の中心部・建物の端部の3ヶ所で引抜き試験を行います。
今回は全箇所共に問題ない数値が出ましたので、工事に取り掛かります。
まずは既存下地の清掃を行います⇒掃除が終わりましたらドレンの改修のため既存のドレンを取り外します⇒今回は庇部分ですが蹴込みが下がっていたので平滑にするためにスタイロフォームを入れ下地調整を行いました。
そしたら端末処理材を施します⇒絶縁シートを敷き詰めます⇒端部はL型の鋼板にて押さえつけ、平部は丸の鋼板にて押さえつけます。(この際の押さえつけを引抜き試験にて検証済みです)
平部の鋼板はピッチの規定があり端部から300mm以内、中央部は600mm以内という規定がありました。
シート防水材を敷き込む前に改修ドレンを施工します⇒シート防水材を敷き込みます⇒これには重ねが存在します(5cm以上)→シート防水材の継ぎ目に防水材を充填します。
これがシート防水の一通りの流れになります。
ウレタン防水が少しだけあるので、それも載せていきます。
まずは下塗りということで塗料の接着剤を塗ります⇒中塗りとしまして防水塗料を塗ります⇒上塗りとしまして防水塗料を重ね塗りします⇒仕上げ塗りで今までの物をコーティングし、完成となります。
いかがでしょうか?何気なく防水といってもこれだけの工程があります。(簡略化してますので、実際にはまだ工程があります)
次回は躯体工事(土・地業・鉄筋・コンクリート)を進めていこうと思います。