今回は引き渡し前の検査・調査・試験について書いていこうと思います。
まずは工事した際に発生するホルムアルデヒド等の有害物質の量を測っていきます。
空気環境測定と言って空気中に存在する有害物の量を測ります。
建築工事でよく指摘されるのはホルムアルデヒドとトルエンが多いです。
この成分は主に接着剤や塗料等によく含まれています。なので建築工事では基本F☆☆☆☆(フォースター)の商品を扱って施工することが多いです。
今回は空気環境測定を行った結果、特に問題なしといった結果でした。
次に防音対象工事ということもあり、防音測定(遮音測定)を行いました。
業者に頼んでも自社で行ってもいいとのことだったので、建具屋に要領を聞き自社で行うことにしました。
計測結果を記す機械や収音するマイク、マイクに付随するコード、マイクスタンドとスピーカーで行います。
内部・外部共に設置する距離が決められておりマイクは内部外部共にガラスから1,000mm離して設置し、更にスピーカーはそれより1,000mm離して設置して行います。設置・配線を行うとこのようになります。
外部スピーカーより音響を発生させ、外部で90dB以上の騒音レベルで内部ではいくつの騒音になるかを調べるといった試験となります。
騒音のグラフを逐次集計しグラフ化しその結果を提出するといったものになります。
音響レベルも6段階ありすべて同じ試験を行いました。
本当は工事をした建具全て(方位)で行うのですが、表と裏以外は隣地との距離が小さいこともあり、2方向の測定でOKということで確認をもらいました。
防音(遮音)測定結果は問題なしでした。
次に集会場の空調入替えということもあり、夏季・冬季温度測定と風量測定を行いました。
これはあくまでも確認作業であり、特に問題があることはありません。
このような形で検査・調査・試験を行いました。
本工事はこれにて一連の流れが終わりました。
小松市の仕事で最後に小松市から点数がもらえるのですが、大変よくできましたとは言いませんが、よくできました程度の点数をもらえましたのでやっていてよかったなと思いました。
補足として、65~79点が一般的な評価点数です。80点を超えると表彰される現場ということなので、滅多に当たりません(´-ω-`)